内装はどこにお金をかけるべきか
見積もりが上がってきて皆さん思うことは「限られた予算の中でどこにお金をかけるべきか?」ということです。適切な資金の中で、より売り上げが向上し、効率的に資金が回転していくお店づくりが大事です。一つ一つ確認して行きましょう。
お店のエリア構成を理解する
以前、「内装コンセプトの作り方」の「導線(レイアウト)」でも触れましたが、まず各エリアを業務別に区分けして考えます。これを「ゾーニング」と言います。
エリアごとに仕分けられたゾーンごとに必要機材と予算を振り分けます。
例えば・・・
基本的な工事は、どうしても掛かってしまう費用なので削ることはできませんが、使用材の変更やレイアウトの如何によっては予算削減が可能です。
絶対に譲れないファサード
「ファサード」・・・直訳するとフランス語で「建物の正面」という意味です。
このファサードの設計デザイン・工事は非常に重要です。
ファサードの出来映えによって売り上げが大きく左右することが往往にしてあります。
まず上げられるのは、「入店しやすいか」。流動客の獲得がここで決まります。
失敗しがちなファサードの特徴をあげますと、
これらの要素がトータル的に弱いお店は集客に苦しむのです。
よく考えたら当たり前に思えますが、この当たり前ができていなくて集客に苦しむお店がどれだけ多いことか・・・。
下記は比較的簡単にできる集客の対応策です。
工事前にしかできないものもありますが、工事後でも十分対応可能のものもあります。
十分検討してください。
予算配分の中で悩むと思いますが、優先順位を間違わないでください。
椅子の座り心地も重要ですが、椅子とファサードどちらが重要でしょうか?
みなさんもう解りますよね?
お店を回していくエンジンはどこか
良くありがちな考え方として、売り上げを確保しようと、厨房部分を狭まくし座席数を稼ごうとします。ある意味これはこれで一つの方法ですが、スタッフの能力に頼り過ぎるという負の側面があります。
厨房を狭くすれば当然生産に支障が出ます。生産に支障が出るということは、料理の提供が遅くなったり、クオリティーレベルの低下を招きかねません。一人で現場をこなすつもりなら構いませんが、スタッフがいるならば十分に考慮すべきポイントではないでしょうか。
料理を作る厨房とは、車で例えるならばエンジンなのです。
しっかりとエンジンが動くためには、より良い環境や設備が必要なのです。
満足行く仕事ができずにストレスを抱え、サービスが疎かになり最後には辞めていく。席数を増やし売り上げを増やそうとした結果、最悪の事態もあり得るのです。顧客満足度も重要ですが、スタッフの労働環境も非常に重要なのです。
掛けるべきところにはしっかり費用を掛けていく。
そしてまず最初に、費用を掛けるところの優先順位を決める。これが大事ですね。
GENTRYコンサルティングでは、経験豊富なデザイナーと確実な施工をする工務店と提携しております。