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商品開発の基本(メディア)

2021年01月29日

前回、商品開発の基本(販売チャネルの選択)を説明しました。今度は商品を売るためにどんなことをしないければいけないのか紐解いていこうと思います。



必要な宣伝




 


いま現在、多くの商品がいろいろな業種業態の方々の努力によって日々開発されています。
しかしその努力とは裏腹に、その大半の商品は日の目を見ることができていません。その商品価値と全く関係なく。

ではその原因はどこにあるのでしょうか。

多くの場合、商品の開発に注力しすぎ、販売にその余力を残していないのが原因です。もっと正しく言うなら、持っているリソースを正しく配分できていないということです。
多くの生産者は基本的にものづくりが得意で、またそこにプライドを持っています。これはとても良いことなのですが、その情熱や商品を上手くお客様に伝えきれていないのです。
みなさんが行う一般的な認知方法は、ビッグサイトなどで開かれる展示会に出展。次はFacebookなどのSNSでの投稿。タグを付けて少しの広告費をかけて。あとは既存取引業者への営業というのが現状ではないでしょうか。
それに対して圧倒的に足りてないのが一般のお客様への認知です。一般への認知が広がれば、取引業者も納得しますし、小売りも販売が容易になっていきます。





ブランディング




 


ブランディングとひとことで言っても、実は多くのことをやらなければなりません。


イメージ

ほとんどのブランディングと言われている方法はこの部分を指します。
近年の例えば、農産物や畜産物などはこの方法をよく用いています。
ここで大事なのは、自社の持っている「理念」や「技術力」などを適切なコピーとともにわかりやすく伝えなければなりません。

そしてどのメディアを使っても、必ずそのイメージを崩さないようにしなければなりません。
例えば、作っている商品がとても洗練された高級なものにも関わらず、展示会で雑な接客をしていては、それはお客様に対しての「裏切り」行為になってしまいます。そういった意味でブランディングとは、生産から販売までのすべての工程に関わる信用なのです。特に生産の部分に重きを置かれていることが多いですが、販売の部分にも注意することが重要です。


マーケティング

近年、生産者によるブランディングが非常に多いのですが、正直なところ、消費者には飽きられているというのが現状ではないでしょうか。
これは消費者の目が肥えてしまったという理由と、生産者による安易なブランド化が原因と思われます。2017年時点で農産物のブランドは600点余りあります(うち約200点がJA主導)。その多くが売り上げ向上と生産地域の活性化を目的としています。もちろんそれ自体は間違っていませんが、圧倒的に足りていないのがマーケティングの視点です。

多くの生産者が取っている進め方を簡単にいうと、

 


この進め方の何がいけないのかお分かりでしょうか。
根本的に欠けているのが「市場を作り出す」という視点がまったくないのです。あくまでも既存消費者に今まで使っていた「A」という商品より、私たちが作った「B」の商品を選んでもらおうという、いわば「乗り換え型」のような販売方法になっていることです。

安易なコンサルにおだてられ補助金だけを頼りにしても、補助金の終わりとともにその事業も終了します。その後、コンサルもあっさり去って行き跡形もなく消え去るということが非常に多く発生しています。
そもそもブランドというのは本来、唯一無二が基本的な考え方だと思いますが、本当にそうなっている商品はそれほど多くありません。安易なブランド化はその投下されるコストに比べ、実入りが少ないのが現状ではないでしょうか。実際、長期にわたってブランド展開できている商品はあまりないのです。


差別化の意味

本来のブランドというものは下記の行程を経て作られるものです。


 


これを見ていただければわかると思いますが、多くの汎用なブランド(すでにブランドとも言えない)は宣伝以降での展開しか行っていないのです。一番大事な圧倒的技術力と個性的な商品開発に注ぐ資力が絶対的に足りていないのです。

非常にわかりやすく言うと、ルイヴィトンはブランド戦略で売れたのではないのです。元々のメーカーとしての優れた技術力から数々の伝説が生まれ、それが信頼の証となりブランドとして成立していったのです。

多くの開発者や生産者が、商品の差別化と言いいますが、ここで気を付けなければならないのは、ほんの少しの差別化では世間はまったく気がつかないと言うことです。先ほども言いましたがブランドとは唯一無二なのです。差別化するならば圧倒的な差別化が必要なのです。





正しい進め方


では実際にメディアを使っていく場合はどう進めていけば良いのでしょうか。
大前提としてターゲットが決まっていて、個性的な商品開発もできていると考えてお話しします。



 


まず行わなければいけないのは資料作りです。

「えぇ〜、めんどくさい〜。」と言う声が聞こえそうですね。
なぜかと言うと、いきなりチラシや広告を作っても「エビデンス」がないからダメなのです。商品の成分表記や特性などはもちろん、テストマーケティングの結果や反応。商品のストーリーなどをまとめておかなければ、広告を作る際に毎回この作業をすることになってしまいます。

次に、メディアの選択と発信担当者の選定です。
ターゲットに合ったメディアの選択はあらゆる媒体を選択肢に入れてください。プレスリリースを打つのは当然として、商品情報の発信だけではなく既存のファン等を集めた発表イベントの開催なども組み合わせて発信してください。そしてあらゆる方法を考えてどんどん発信してください。

それと発信担当者は社内や商品内容に詳しい方にしてください。
また社内では難しい場合は、コンサルティングも含めて他社に依頼するのも一つの手ではあります。多少の費用はかかりますが、その手間暇を考えると専門家に依頼して本業に専念したほうが良い場合もあります。

発信する際は、自社のイメージや理念など、ブランディングに関わる部分を十分に検討した上で行ってください。ただ闇雲に発信すれば良いというものではありません。専門家に任せる場合は、そういったこともしっかりフォローしてもらえる会社に依頼するようにしてください。

自分で発信する場合に気をつけなければならないことは「フォント」「ロゴ」「話し方」が基本的なルールになります。これらは必ず統一してください。発信毎に変わってしまってはイメージも定まってきません。
また段階ごとの目標設定を忘れずに決めてください。いわゆるマイルストーンというものですが、いきなり大きな目標を掲げるのも良いですが、まずは現実的で到達可能な目標を達成し、次のステップに進むのが懸命でしょう。一歩一歩確実に進むのです。強固なブランドは一夜では出来上がりません。









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カテゴリー: 販促