ウリになるキラーアイテムの作り方
ウリになる商品を考えろ!とよく言いますが、果たしてどういうことなのでしょうか?
そもそもお客様に何を届けたいのでしょうか。
明確なものがなければそれはただのボツ商品です。
しっかりと考えていきましょう。
お店のコンセプトと合致させる
当然といえば当然なのですが、これが結構ズレているお店がありますよね。
例えば、お客さんの要望に沿ってこれ加えました的な・・・。それならとことんやってメニュー数100みたいな店を目指すのが良いです。中途半端に応えられても他のお客様の要望はどうするのでしょうか。
お店をうまく運営していくコツは、
とにかく「コンセプトの見つめ直し」に尽きます。
そのコンセプトを代表するような商品を考えることが一番大事です。
そしてよく独自性が大事と言われていますが、これって分かって言っているのかなぁって思います。
そもそもそんなに簡単に独創的なものができるものではないですし、それには技術力が必要です。ここでいう技術力とは、飲食なら調理・盛り付け・仕入れ・接客・ブランディング・価格です。これらを「ハイやってください」って言われても簡単ではないですよね。
そもそもこれらを体系的に考えなければアウトです。
ではどうしましょうか?
何よりも優先されるターゲット
まずは徹底的にターゲットを絞り込みます。
多くのお店が、より多くの利益を得ようとし、誰にでも受け入れられる商品を考え、結果イメージがブレブレになって利益どころか赤字を抱えてしまう。よくある失敗です。
明確なターゲット像ができないうちにあれこれ考えても意味がありません。
「このお客様にこれを届けたい!」という強い意志がなければウリとなる商品が届くことはないでしょう。
そしてその意思表示を形にするのです。
圧倒的な価値観
まず、自分が最大限に力を出せる部分とそうでない部分に分けます。
その上で、お客様の来店動機を考えます。ここ大事です。
飲食なら刺身が美味しい・雰囲気が良いなど、美容ならばカットが上手い・リラックスできるなどです。
それらの来店動機と自分が最大限に力を出せる部分を合致させたモノを考えるのです。
その合致したモノの効果が最大限発揮されるようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
「産地直送にする」
→日本一の生産者から直送にする。
「カットする」
→カットを支えるハサミを世界一のものを使い、その後の経過までしっかりケアする。
そうです!圧倒的価値を作ることです。
前回の「原価率と価格設定の罠」でもお話ししましたが、売りとなる商品でバランスを取った価格設定ではいけません。皆さん価格設定でよく失敗します。簡単にいうとまずは原価率なんて無視して考えてください。考えるべきはお客様の満足度です。利益はまた別に考えるのです。
そして必ず仕入れから見直していきます。既存商品に飽きたお客様に同じ仕入先からの商材を提案しても、代わり映えしないメニューになってしまう可能性があります。
また従来の仕入れ価格を見直す機会にもなります。
ブランディングも、多くの皆さんがPOPや差し込みメニューで対応しているのが現状ではないのでしょうか。
商品ストーリーから考え、ウリの商品の店頭看板の設置、HPなどの媒体に価値ある商品ということを明記します。
少なくとも最低限このくらいはしなければなりません。
ブランディングとはその解釈にもよりますが、「お客様に価値を約束する」と言う意味合いがあります。その期待以上の商品を提供することが非常に大事なのです。
利益の取り方
では、原価を超えた商品だけの販売となると、売れば売るほど赤字になります。
このバランスをどうやって解消すれば良いでしょうか。
基本的にはセット販売やコースに盛り込むことで、客単価全体がアップし、満足度の高い構成になります。またその商品との相性の良い商品を提案することによってより高い満足度と利益のバランスを取ります。
ただし、しつこいようですがその商品の価値が圧倒的でなければ、セットにしようがコースにしようが意味がないです。むしろ抱き合わされた商品の方の価値まで下げてしまいます。
単にメニューを開発するのは簡単です。しかしながら本当にお客様を虜にするような価値ある商品を作るのは様々な思考と施策が必要なのです。
GENTRYコンサルティングは、豊富なコンサルタントの経験と質の高いデザイナー、確実な施工をする工務店と提携し、繁盛するお店を作ります。