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商品開発の基本(現在のポシション)

2020年11月05日

前回、商品開発の基本的な概要を説明しました。今回はそれらを一つ一つ紐解いていこうともいます。



知らなければいけない自分の実力




 

まず第一に、今の実力を知らなければなりません。
通常のレストラン業務と共に、通販やテイクアウトにおいての自分たちが置かれている立場を理解しないといけません。
問題はその判断を冷静に下せるかどうかです。

必要なのは、知らなければいけない指標が明確になっているかどうかです。
例えば、技術力、発想力、デザイン力、顧客対応力、WEBサイト管理力、情報発信力、ブランディング力、資金力、営業力、人材力、生産能力、管理力、分析力などになります。

また比較対象として競合他社を決める必要もあります。例えば、「A」という店をベンチマークとして設定します。そのA店と比較してどの程度の水準にいるのか、冷静に第三者も含めて検討していきます。


項目 A店 自店
調理技術力 8 6
デザイン力 9 6
発想力 7 7
ブランディング力 8 5
情報発信力 6 5
WEBサイト管理力 5 5
生産能力 6 5
顧客対応力 8 6
営業力 6 5
人材力 7 6
資金力 7 7
管理力 7 6
分析力 6 6





価値を生み出すために




 

次に考えなければんらないことはどんな価値を生み出すかです。
これはあくまで顧客側から見た価値です。またその価値に対して自分たちはどんな貢献ができるか考えます。
ここ、ものすごく重要です。

例えば居酒屋でしたら、
自店の調理技術と独自の仕入れルートを活かした商品が開発できる。それによって日々忙しいお客様の調理の手助けになるような商品を届けたい。

となる訳です。ポイントは「お客様の調理の手助けになるような商品」というところです。

調理技術については、多少優れていても、通販となるとまったく違ったことをやらなければなりませんので過度な期待は厳禁です。特に初めての方でしたらなおのことです。
とにかく、このコンセプトが決まらなければ話になりません。逆にいえば、コンセプトさえ決めれば次にやることがどんどん見えてきます。




持てる技術




 


では実際に商品をお客様に届けるための技術をどの程度持っているのでしょうか?
技術と一口に言っても様々なものがあります。
調理技術・パッケージ技術・商品のデザイン技術・包装デザイン技術・宣伝広告技術などなど。言ってしまえばすべてが技術になるのです。言い換えれば技術こそ商売の源泉なのです。

商品を作ろうにも技術がなければ話になりません。他店より優れた技術がありますか。それがないのであれば通販は辞めた方が良いです。もし優れた技術がなければ、比較的短期に習得できそうな技術を得る努力をしてください。

前項で決めた、お客様に届ける価値に貢献できる技術は何でしょうか。
調理技術でしょうか、それとも商品デザインでしょうか。お客様に届ける価値を最大化するためにはより優秀な技術力が必要です。価値に貢献できる技術を多角的に見ていかなければなりません。

例えば一口に調理技術といっても、直火加熱技術、低温調理技術、スチーム技術、フライ技術、練り技術、カット技術、冷却冷凍技術、盛り付け技術と多岐にわたります。これらをグラフにして、何がお客様に届ける価値に対して貢献できるレベルに達しているかを冷静に判断しなければなりません。


 

上記グラフのように、技術力の優位性と共に、コンセプトに対しての貢献できる技術のレベルを表にして比べてみます。
このように客観的に確認することで、どの強みをウリにしていけば良いかが分かってくると思います。
闇雲にこれやってみたい、これやった方がいいんじゃないか、といった思いつきだけではなく、明確な裏づけができてきます。

商品開発というのは、こういった根拠をもとに行うものです。飲食店の現場のようにトライアンドエラーが即帰ってくるのとは訳が違います。商品を提供するまでに時間も費用も段違いでかかってくるものなのです。







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カテゴリー: 販促