良い雰囲気のお店とは?
雰囲気がお店の売り上げを左右することは皆さんご存知だと思いますが、具体的に雰囲気とはどのようなことを指しているのでしょう?内装の観点か分析してみましょう。
今回は、前回まで「色彩」「照明」「音」について解説したものを総合的にどう活かせば良いか考えていきます。
何度も言いますが、コンセプトが最重要です。
このコンセプトに則ってすべての事柄が決まっていきます。
一つのコンセプトを決めたらブレないことが肝心です。そのことをしっかり頭に入れて店内の雰囲気を考えていきましょう。
入店したときのインパクト
お客様は、ファサードの印象を軸に店内を想像しながら入店してきます。
お店のドアを開けた瞬間に好印象を与えなければいけません。
それには以下のことが一般的に必要になります。
上記の印象が、ドアを開けた瞬間、店内に入った瞬間に一気に視界に入ってくることによって、より良いインパクトを与えられるのです。
※動線は人の動きを効果的に伝えることで、より活動的な印象を与える意味合いがあります。
雑多感
お客様のタイプにもよりますが、綺麗でお洒落で洗練されたデザインというのは「どうも緊張する」という方もいらっしゃいます。
そういった心理状況も昨今の景気が関係しているのか、そういったお客様が増えたようにも感じられます。
そう意味では「豪華に良いものを」から「気軽に楽しく」の方へシフトしていると思いますし、その層がより増えているのと思います。
そういった声を反映してか、最近では居酒屋さんに限らず「産地直送」や「地域ブランド商品」を前面に押し出したお店作りに、美容関連やアパレルでは「フレンドリーさ」をテーマにした作りになってきています。
そうしたコンセプトを背景に、飲食では、内装も「裸電球」や「わざと汚した感」を出した装飾にしていることが多いです。メニュー表記も、壁に黄色の値札を手書きで貼り付けたりしていますね。
美容関連では木を多く使って温かみを出したり、アパレルなどの物販では、動線をわざと複雑にし過ぎたりしています。
こういった雑多感やフレンドリー感を出せば、今一番お客様の層が厚いターゲットにマッチしていきます。
内装はあくまでコンセプトの反映ですが、そのコンセプトも時代や景気の背景によって変化していくことをしっかり感じて設計しなければなりません。
サービスへの信頼性
いくら雑多感やフレンドリーさを押し出して価格や心理的ハードルを下げたとしても、変な商品や不親切なサービスではお客様は離れていきます。
コンセプトと合致するサービスや教育も重要です。(このことは近いうちに別のテーマで考えます)
例えば、トイレが汚いとか出された皿が欠けているなどの基本的なところや、提供時間に関するオペレーションの構築方法や、メニュー表記から想像する商品を、期待以上のモノで提供するなど。
これらの人的負担を仕組みで解決しなければ、いまの人材不足の中で繁盛店になるのは容易ではありません。
今時いちいちレポート書いたりしているのは非常に滑稽です。大手ともなれば尚更です。そこに資源と投下しないでどこに投下するのでしょうか?
※店舗管理でお悩みの方はご連絡ください。良い提案ができるかも知れません。PJも進行中!
話が逸れましたが、どこかで必ずいい意味でお客様を裏切らないとリピーターにはなってくれません。
あなたがお店で提供するものはどこかで卓越していますか?
メニューから想像できるモノがお客様の想像を超えていますか?
こういった行為が続くことによってお客様の信頼度は確実なものになっていきます。
最初の入店でしっかりインパクトを残さなければ2回目はないです。確実に。
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